知識集約型社会を支える人材育成事業 インテンシブ・イシュー教育プログラムのモデル展開

Overview
事業概要

II-BEAT(ツービート):インテンシブ・イシュー教育プログラム

本事業名は「インテンシブ・イシュー教育プログラムのモデル展開」で、英語名称は、Intensive Issue Based Education and Training Program、略称はII-BEATです。読み方はダブル・アイ・ビート、ニックネームはツービートです。

BEATは、たたくだけでなく、探す、鼓舞する、羽ばたくなど色々と前向きな意味もあるので「インテンシブ・イシューを探して学び、羽ばたけ」と願いを込めています。

II-BEATではどのようなことをするのか?

II-BEATは、イシュー(課題)から考え、かつ、そのイシューを深めるために、横断する学問領域の教員による連携的かつ集約的な講義、演習を行うタームと、野外実習・実験、インターン、留学等、学外での学びを個々の学生がカスタマイズしやすい、セルフデザインギャップタームを組み合わせたカリキュラムの構築により、課題解決型思考の養成をめざします。

セルフデザインギャップターム

千葉大学ではまず、文理双方の研究領域の教員が所属する国際教養学部において、インテンシブ・イシュー教育プログラムを構築します。その上で、学部や学問の垣根を越えた横断的なカリキュラムを全学的に展開し、インテンシブ・イシュー主体の学位プログラムの構築を目指します。

II-BEATでは、現代世界が抱える喫緊の社会的課題から考える、いわゆるイシューベースで学生自身が捉えます。そしてそれを連携的かつ集約的なタームの講義、演習で専門的な知識・技術を学び、セルフデザインギャップタームにおいて学外での学びを深める、メリハリのある集約的カリキュラム運営を行います。

これからの時代では完全「正解」のない課題にいかに向き合うかが大事です。II-BEATでは、ヒューリスティックな思考(さまざまな知恵を組み合わせ現状における最適な解を即断できるものの見方)についても意識して、柔軟に現代社会の課題に取り組めるように、教員とともに考えていきます。

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学びの特徴

イシューベースの学びをさらに深く

現代的課題を学生自らが発見し、その解決のためにはどのような学問的方法が必要で、そしてその解決のためにさまざまな立場の人たちへの交渉が必要かを中心に学びを深めていきます。

国際教養学部では、課題先行型の学びをめざし、学問的ディシプリンからではなくイシューベースで思考を深める方法をさらに深化させていきます。

そのためにイシューを深めるための集約的なカリキュラム編成を行います。まずは3年次第1タームと第4タームで集中的にイシューに接近するための幅広い学びができるカリキュラムを作ります。

第1ターム・クロスメジャープロジェクトの新規開講

これまでアクティブラーニング形式でのグループにより課題設定による共著を作る授業科目「クロス・メジャー・プロジェクトワークⅠ(CMPⅠ)」を大幅に刷新します。CMPⅠは、1科目を15~16グループに分かれて行うものから、15のプログラムに分かれて、クロスメジャープロジェクト(略称CMPは同じ)と名称変更し、各メジャー(グローバルスタディーズ、現代日本学、総合科学)ごとに5つのプログラム、合計15プログラムを用意します。そのプログラムは、第1タームに集約し、2つのプログラムを履修する制度に変えます。新しいCMPⅠは、より高度なスキルを学ぶ科目として、そして所属メジャー開講の授業と所属外メジャー開講の授業の両方を履修します。

モジュール科目群の設置

2022年度より、3年次学生を対象として、特定のイシューについて深く捉えるための集約的な科目群でコースを構成する「モジュールコース」を設置します。
まずは3つのコースからスタートしますが、現代的課題に対応し、さらに増やしていくことを予定しています。

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アカデミックアドバイジング・SULA

国際教養学部には、学生自身の課題設定に対してどのような学びが可能かについて、アカデミックアドバイジングを行うSULA(Super University Learning Administrator)がいます。これまでも日常の生活上の相談、留学に関するアドバイスなどを担当していますが、II-BEATのカリキュラムの受講についても、学生個々人に対応していく体制を整えていきます。またStudent SULAが留学、就職そして履修上の相談を行うピアサポート体制も取っています。